臨床検査部 Medical laboratory

検体検査に関するQ&A

血液検査その4 Q&A

Q1
薬は飲んでよいのでしょうか?
空腹時に行う検査の当日の朝は、薬を使わないよう指示されることが多いと思います。検査を受けられる患者さまの中には、高血圧、狭心症、気管支喘息、てんかん等で、主治医から決まった時間に必ず内服するように言われている方は、検査当日の朝に内服してよいかを、事前に確認することをお勧めします。また、検査予約票にも、検査を受ける時の注意が書かれております。
Q2
空腹時に行う検査はどんなものがあるでしょうか?
空腹時採血とは、通常、夜の食事をとった後、12時間以上絶食した状態で、朝、採血をすることを意味します。朝9時の採血とすれば、前日の夜9時以降はお水・お茶以外の飲食物を摂取できません。(インシュリン治療中で主治医に夜食を指示されている場合は、主治医の指示どおり夜食をとってください。)仕事の都合等で夕方にしか採血に来られない場合は、主治医とご相談下さい。空腹時に行う検査:血液検査、尿検査、消化液検査(胃液、胆汁、膵液)、負荷試験(ブドウ糖負荷試験、クレアチニンクリアランスなど)、上部消化管検査(胃カメラ、胃バリウム検査)、下部消化管検査(大腸鏡、大腸バリウム検査)、腹部超音波検査などがあります。
Q3
朝食事をしてしまったのですが、採血は大丈夫でしょうか?
一般的に、水・日本茶・麦茶・ブラックコーヒーなどの、糖分や脂肪分を含んでいないものならば差しつかえないといわれております。しかし、それ以外の飲食物を摂取してしまった場合は、血糖(ブドウ糖)や中性脂肪などが空腹時よりも高い結果になる場合があります。糖尿病や高中性脂肪血症で治療を受けられている場合は、可能ならば、日をあらためて採血に来ていただくのが理想的です。(なお、コレステロール値は食事の影響をあまり受けませんが、高コレステロール血症で治療を受けている場合には、血糖や中性脂肪も同時に測定することが多いため、やはり空腹時の採血が望ましいです。)どうしても日をあらためての採血が不可能な場合は、食後であることを採血室の担当者に申し出ていただき、採血を受けていただくこともあります。ただただし、検査の結果を主治医が正しく解釈できるように、次回診察時、検査結果の説明を受ける前に、何をどのくらい飲食し、どのくらい時間が経過してからの採血であったかを主治医にお話ししてください。