当院におけるがんのリハビリテーションの現状分析によって見えた在宅復帰目的の緩和的リハ介入時の課題

医療法人いちえ会洲本伊月病院 リハビリテーション部
○新川 忠輔

目的

当院では平成26年8月よりがん患者リハビリテーション(がんリハと略)料の算定を開始し、1年以上が経過した。今回実施内容を検討し今後の課題を抽出する。

方法

平成26年8月から平成27年11月までのがんリハ処方件数延べ156件の分析・検討。

結果

介入目的の内訳は回復的リハ27件、維持的37件、緩和的92件であった。緩和目的の中でも予後週単位で在宅復帰した患者数は17名、入院期間は平均7.7日、介入時期は平均入院後2.5日目であった。リハ内容として動作・介助方法の練習や指導、呼吸リハ、リラクゼーションが中心で、退院時のBarthel Indexは平均57点であった。退院後死亡するまでの期間は平均18.9日であった。

考察

介入理由は緩和目的が一番多く、その中で予後が短く在宅復帰を目指す患者に対しては早急な対応が求められた。短時間に身体機能・動作能力の評価や家屋の情報収集を行い、退院後のサービスの検討など、他職種との連携が必要となる。現状ではターミナルカンファレンスなどに参加し、情報を収集・発信しているが、入院初日からリハ介入できている件数は少なく、十分な対応はできていないと考える。その理由として、がんリハ依頼日に対応できるスタッフの不足、依頼時間が遅くなると対応が翌日になるなど、システムの不備が浮き彫りとなった。今後入院当日より介入できるシステムの再構築の必要性が示唆された。