土曜日に外来診察を行っております。
外来診察のみのため、入院治療が必要な場合や後述する検査、手術が必要な場合は近隣の泌尿器科常勤医のいる病院(兵庫県立淡路医療センター、高山クリニック)へ紹介させて頂いております。
泌尿器科の代表的症状を紹介致しますが、これ以外の症状でお困りの際も泌尿器科疾患が疑われる場合は一度御相談下さい。
排尿障害
男性の排尿障害(排尿困難、頻尿、尿失禁)は前立腺肥大症によるものが多いです。薬物療法が中心となりますが、無効の場合は手術も選択肢となります。また、尿意切迫感を中心とした頻尿の原因となる過活動膀胱は40歳以上の有病率が12.4 %と非常に高く、性別を問わずお困りの患者さんが多い疾患です。検査は問診、尿検査、超音波検査だけで診断でき、治療は抗コリン薬やβ3作動薬などの薬物治療が中心となります。女性でなかなか泌尿器科受診がしづらい患者さんも是非一度は受診をお勧め致します。
血尿
肉眼で分かる血尿と、検査で分かる血尿があります。肉眼で分かる血尿は膀胱炎や前立腺炎などの尿路感染症が原因の場合と、膀胱癌や腎癌などの悪性腫瘍の原因の場合があります。尿検査や超音波検査で尿路感染と診断すれば抗生剤加療を行いますが、画像検査(CTやMRI)で悪性腫瘍を疑った場合は精査加療目的で他院を紹介させて頂きます。悪性腫瘍の場合は痛みなど他の症状を伴わないことが多いため、痛くないからといって放置することは非常に危険です。また、健康診断で見つかるような検査で分かる血尿の中にも悪性腫瘍の初期症状という可能性がありますので、泌尿器科受診をお勧め致します。
腰背部痛
整形外科的な腰痛と異なり、尿管結石の腰痛は波がある痛み(間欠的疼痛)が典型的で、血尿や発熱を伴うこともあります。疼痛は結石により腎臓からの尿流出が妨げられ、腎臓内に尿がたまる水腎症という状態になることが原因です。まれに尿管腫瘍でも同様に水腎症を呈することがあるため精査が必要です。その他、腎盂腎炎でも腰痛を認めることもあるため、整形外科を受診して原因の分からない腰痛の方は泌尿器科受診をお勧め致します。
PSAについて
高齢化に伴い増加している前立腺癌は腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)の採血によって発見されるケースが多く、当院でも積極的にPSA採血を行っております。診断は直腸に指を入れて触診する直腸診とMRIで行います。癌の可能性が高いと判断されれば生検という組織採取検査で確定診断をつけます。この場合も他院を紹介させて頂きます。前立腺癌の治療は手術、放射線治療、ホルモン治療がありますが、ホルモン治療は当院でも対応可能です。