当院では年々増加する癌患者に対応する為、平成17年より緩和ケアチーム(算定無し)を発足し活動をしています。
心身共に苦痛なく、残った時間を癌と共存しながら有意義に生きる為には十分な治療と心のこもったケアが必要となります。 それらに対応すべく平成22年12月に緩和ケア外科を新設しました。
緩和ケアチームの活動
当チームでは、病院・在宅・施設等、場所を問わず、早い時期より先を見据えた対応を行っています。また他院から紹介された終末期患者であっても、チームが患者・家族と共に対策を立て、チームが専門分野での活動を生かし対応しています。
治療
一般的な緩和ケアを行うとともに、抗癌剤の必要な場合は抗癌剤を、又手術の必要な場合には積極的に行っています。
例)腹水のある方には腹膜・静脈シャント術(デンバーシャント)等
療養場所
当院では在宅でも入院でも、同じ緩和ケアが受けられるように訪問看護・訪問リハビリテーションも充実しています。
講演抄録集
- 腹水静脈シャント術54例の検討
- 淡路島における当緩和ケアチームの位置づけと今後の展望
- 在宅癌患者への訪問リハビリテーション介入
- 紹介患者の緩和ケアの受け入れ状況に着目して
- 在宅緩和ケアが継続できず再入院となる症例を予測するためのチェックリストNo.1
- 在宅緩和ケアが継続できず再入院となる症例を予測するためのチェックリストNo.2
- 各科混合外来での化学療法をより安全に行う取り組みについて
- 緩和ケア外科の新設で何が変わったか 患者紹介時期についての検討
- 緩和ケア病棟がない中での療養病棟における課題
- 在宅希望の本人と看取りの不安のある家族との間で
- 一般病棟で緩和ケアに関わるスタッフの負担軽減の一考察
- 当院の緩和ケアにおけるステロイド使用状況についての検討
- 死亡時に家族が間に合わなかった症例を振り返って
- 若年で発症したカルチノイドの患者に、6年半にわたり緩和ケアを行った1症例
- 終末期癌患者における客観的予後予測ツールOPPSとそれを基に作成した独自スコア(O-OPPS)の比較検討
- 淡路島における終末期患者のモニター装着の現状について
- 当院におけるがんのリハビリテーションの現状分析によって見えた在宅復帰目的の緩和的リハ介入時の課題
- 癌性腹水に対する腹腔静脈シャント術後、在宅緩和ケアに移行できた11例の報告
- ターミナル患者のモニター装着しない看取りへの試み
- サービス付き高齢者向け住宅での看取りを経験して、見えた今後の課題
- 当院におけるがん患者の訪問リハビリテーションの現状
- モニター装着の有無の希望を取り入れた看取りを開始して
- モニター装着の有無に対する家族の想い
- 高齢者の長期在宅療養や看取りにおける介護者支援の重要性
- 緩和ケアに対する介護職員(看護助手)の想い
- 淡路島におけるアドバンスケアプランニング(ACP)に対する意識調査
- 認知症・独居患者の意思に添い、一人娘が決意し、淡路島に帰郷、在宅での看取りができた事例
- 難治性腹水に対し腹腔静脈シャント術を施行した34例について
- アドバンスケアプランニング(ACP)に対する当院の取り組み
- 面会禁止を余儀なくされたコロナ禍における緩和ケアについて
- 患者の希望に添えず、看取り当日、入院となった症例を振り返って
- 兵庫県主催がん教育荷関する講演会(小学校)に講師として参加して
- 延命処置を望まない筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者のアドバンス・ケア・プラニング(ACP)を経験して