医療法人社団 いちえ会 洲本伊月病院 緩和ケアチーム1)
川 二美1) 佐伯 尚美1) 桂 あかり1)
岡 頼子1) 西尾 美帆1) 橋本 芳正1)
目的
当院は淡路島にある病院で、終末期患者の看取りを行っており、全ての患者にモニター装着を行っていた。昨年淡路島におけるモニター装着の現状を調査し、3割の病院が場合により着けないという結果を得た。当院でも、装着しない看取りを試みたが、家族の満足度は高かったが、看護師には不安な看取りとなった。今回、病棟看護師へアンケート調査を行い、その結果から得られたものを報告する。
方法
全病棟看護師にアンケート調査を実施。結果を分析
結果
アンケート回収率98%。モニター装着について必要24%、場合による72%、不必要4%。装着なしでの看取り経験は16%有りだが殆どが心肺停止の状態で発見された症例であり、家族の希望で装着しなかった症例は2件のみ。装着に対し疑問を持ったことがあるかの問いには、はいが60%。装着しないことについて不安がある・少しあるは94%。不安の内容については、亡くなった事に気づくのが遅れるかもしれない。家族を呼ぶタイミングが難しくなるという意見が上位を占め、また、不安が無くなる為にはどうしたらいいかでは、家族に同意書をとっておく、家族に付き添ってもらう等があげられた。
考察
看護師は、疑問を持ちながらもモニター装着を行っているが、装着なしの看取り対して多くの不安を感じているのがみてとれた。その不安を軽減する為には、家族への説明や同意書・マニュアルの作成の必要性が示唆された。