はじめに
検査部の機能と役割
臨床検査部は大きく二つの部門に分かれております。ひとつは、心電図検査、呼吸検査、超音波検査、脳波検査など、直接、患者さんの検査を行う生理検査部門、もうひとつは血液検査、生化学検査、免疫検査、感染症検査(細菌、ウイルス検査)など、患者さんから採取された検体(血液や尿、体液)を扱う検体検査です。常に精度の高い検査結果を迅速に報告することを目標に努力しています。近年、生理検査、検体検査ともに検査装置の進歩はめざましく、操作性が簡便になり大量の検査を迅速に実施することが可能になりました。しかし、その一方で検査装置がコンピュータ化され、機能や回路が複雑になり臨床検査技師にとって検査技術はもとより高度な知識とメンテナンス技術が要求されます。そこで、臨床検査部では各種学会や講習会、研修会等に積極的に参加し知識や技術の修得に取り組んでおります。これからも臨床検査部は、職員一丸となって『患者中心の医療』の基盤となる患者さんの視点で心配りができる組織作りや精度の高い検査データを迅速に報告すること、さらには最新の検査技術の提供を推進していきたいと考えております。