ナースの訪問授業に行ってきました。 将来、看護師・理学療法士・検査技師・薬剤師などを目指している高校2年生、38人を対象に兵庫県立淡路三原高等学校で訪問授業を実施しました。
テーマは、生きていることに感謝~患者さんご家族さんが地域で暮らす支援~
病状が進行していく難病患者さんと、そのご家族の方が念願だった自宅退院をどのように実現できたか 体験談を伝えることが一番分かりやすいのではないのかと考えお話しをしました。
授業では実際、患者さんが使用した同じカテーテル類(気管切開カニューレ・吸引カテーテル・点滴チューブ・経管栄養用チューブ・唾液持続吸引チューブ・バルーンカテーテル)などに触れ患者さんの立場になってイメージしてもらい、生徒と一緒に考え率直な意見も聴くことができました。命(病状)と向き合いながら退院を進めていくには、医師や看護師だけではなかなか前に進まないことや、多職種と協働することで、大きな力が発揮できたこと、その中での看護師の関わりをスライドで紹介しました。
授業前と後で、生徒の皆さんが想い描いていた医療の現場や自身の進路について変化があった中では、「患者さんから、看護師として人として学び教えていただく事が沢山ある」「思っていた以上に大変なお仕事」「家族の方との関わりをあまり考えていなかった」 「より看護師を目指したい」「人と人との出会いがあるから丁寧に向き合う」など他には、あまり変化がなかったなど様々ですが、進路を目指す上で少しでもお役に立てれば幸いです。 「生きていることに感謝」は、7月七夕の短冊に込められた患者さんの言葉です。 緊張感の中にも笑いあり、大変貴重な経験をさせていただいたことに感謝します。
看護部長 木下昌子